こんにちは。
浜松駅前予備校の平井です。
今日も生徒たちが
集中してサラサラと書く音が
心地よい1日です。
先日は映画のことを書いたので
今日は卒業生がきっかけとなった
本の話を。
もう20年以上も前に
本好きな生徒が紹介してくれたのが・・・
作家、石田衣良さん!
以来、どっぷりはまっております。
(その卒業生もびっくりしていた)
今年の9月に発売された、
『池袋ウエストゲートパーク』シリーズの20巻、
『男女最終戦争』にも大いに励まされました。
このところ、毎年9月に出るIWGP、
私にとっては猛暑を乗り切った、ご褒美的な存在です。
暑いのが苦手な私は、この8月、
「あと1ヵ月乗り切ればIWGPの新作が読める!」
と何度自分に言い聞かせたことか。
「もうダメだ・・・」
と思ったときも、
この呪文で乗り切れたりもするから
好きな作家や作品って、生きる希望ですね。
今回も、今の社会に鋭く切り込む
石田衣良ワールド全開。
第1章の
マコトたちの母校である
工業高校の生徒たちが巻き込まれる、
電動自転車のバッテリー泥棒の話がことのほか刺さる。
◇
単位が足りなくて卒業危機だったマコトやタカシは、
工業高校の旋盤技術大会で3位になり、
どうにか卒業させてもらった過去がある。
この時に「旋盤の鬼」と言われ
2人を鍛えまくったのが恩師、中野先生。
今も同じ工業高校で働く中野先生が
後輩たちを助けてほしいと
トラブルシューターのマコトに依頼に来た。
その際、
当時の旋盤の技術大会のメンバー選抜について、
「ほかにも旋盤上手いやつはいたのに」
どうして自分が選抜されたのか?
と聞くマコトに、
「理由がわからないほうがおかしいんだ」
と即答する中野先生。
マコトの思慮深さと先を読む目は
すぐにわかったんだと。
◇
当の本人だからこそ気づかない、
生徒の底力を見抜く先生っていたよなぁと
これまで出会った先生方を思い出して
たまらなく懐かしくなったのでした。
◇
ハマヨビでも各教科の先生方が
生徒たちの力をぐいぐい引き出して
試験会場に送り出す季節がやってきました。
入校時は苦手意識が強かった教科の問題に
力強く回答している姿を見ていると
熱いものがこみ上げてきます。