『古典を読んだら、悩みが消えた。』

こんにちは、
浜松駅前予備校の平井です。

今週はあちこちで入学式。

通勤路では新入生らしき
晴れ姿を見ては
新年度を実感しています。

ハマヨビでも
今週から新年度の授業がスタート。

一人ひとりの時間割に沿って、
先生方とご対面。

1年後の成長が楽しみですね!

一方で、
桜を見ながら未来が心配だったり

「みんな新しい世界に行くのに
自分だけ足踏みをしているみたいだ・・・」

と、孤独な思いで4月を迎えている人も
少なくないはずです。

これまでの生徒たちからも、

「友達はみんな大学に合格して、
自分だけ浪人なんです・・・」

と言われたことは一度や二度ではありません。

そういう方にこそ、
ハマヨビに来ていただきたいのですが、
もっと手軽に力になってくれそうなのが
この本。

安田登 著
『古典を読んだら、悩みが消えた。』



我が家の暖炉と言いたいところですが、
雨の合間の桜ドライブで
すっかり冷え切った身体が溶ける、
保木平珈琲さんの薪ストーブ。

あったかい飲み物と、
窓から見える桜に囲まれて
花冷えも、なんのその。

さてさて、
本の話に戻って・・・

社会派ホストの手塚マキさんが
毎日新聞の書評で紹介していた1冊。

夜の世界を知り尽くした手塚さんの
人たらし

教養あふれる文章が毎度かっこよくて、
いつも楽しみにしてました。

手塚さんと75人のホストの短歌を集めた
『ホスト万葉集』は、
俵万智さんが選者の一人になっていて・・・

たまたま見た、
二人のやりとりは異次元に文化的で
度肝を抜かれたものです。

さて、
『古典を読んだら、悩みが消えた。』
では例えば・・・

織田信長が桶狭間の戦いの前に、
なぜピンチを前にわざわざ
「人間五十年 下天の内をくらぶれば 夢幻のごとくなり」
と『敦盛』を謡い舞ったのか?

という問いから、

「ふだんから信長は、
舞と謡を稽古することによって
ストレスを行動エネルギーに変換する力を持っていた」

と、
歌により
ストレスをエネルギーに変える効能を紹介していたり・・・

「コネがなくて状況が不利だ」
と悩む人に、

『平家物語』を引き合いに
「変化の時代の生き方」を紹介したり。

なによりびっくりしたのが、
能が、「残念」(あのときこうしておけば・・・)
を吐きだし、昇華するものだと
紹介している章。

そもそも能は、
「シテ」(主役)と「ワキ」(脇役)があり、
ワキ方に属する役者は一生ワキだけをする、

ということを紹介しながら、
脇役で生きる醍醐味や意味を伝えつつ、
「自分の人生においては、みな『主人公』」
であることを考えさせられます。

能楽師でもある安田さんご自身の
師匠とのやり取りにも衝撃!
これぞ「師匠」。

ちなみに・・・

手塚さんの書評がかっこよすぎて、
読後、
また書評を読んでしまうという
いまだかつてしたことがないような
答え合わせをしている私。

再読すると、
あらまぁ、

会社のホストさんたちと
吟行した帰りのバスで
和歌の作り手になったからこそ
見える景色の描写、
たまらない。

古典や伝統芸能って、
「難しい」
「わかりにくい」
と敬遠しがちだけれど、
人間の悩みなんて今も昔もそう変わらず・・・

クラシックの名曲と一緒で、
残るものには意味があるんだなぁと
うなることばかりです。

行動したくなったら、
ぜひハマヨビへ。

全面的にあなたの夢を応援しますよ!

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