国語を再履修したくなる1冊

こんにちは、
浜松駅前予備校の平井です。

梅雨らしいお天気で・・・

私は暑いのが苦手なので、
日に日に暑くなるこの時期は
なかなかにきつくて。

数年前から、
大きく体調を崩さないように、
この時期はとくに
毎日ちょっとずつ
自分を甘やかすことにしています。

好きなものを食べたり、
仕事の時間を区切ったり、
授業がない日は仕事の時間を調整したり・・・

そうするようになって、
寝込むほどの体調不良が
劇的に減りました。

身体をいたわるって
本当に大事なんですね。

いたわりすぎて、
さぼりすぎる日もあるのはご愛敬。

さて、
今日はこちらの本のご紹介。

高橋秀実 著
『道徳教室 いい人じゃなきゃダメですか』

養老先生が新聞の書評で絶賛されていて
これは読んでみたいなと。

「前総理の菅さんの話を聞くと
なぜこんなにイライラするのか」

について、

「決定しました」

でいいところを

「決定をいたしました」

と、
「を」が多いからではないか?

と高橋さんが分析していることに書評で触れていて、
日本語、おもしろいなぁと。

ちょうど図書館で扱っていたので
借りてみたけれど、
一度通読しただけでは私には難解で・・・

うわぁ、リテラシーの限界か?!
と、悔しくてもう一度、読み返してみたところ、、、

理解したとは言い切れないけれど、
心に触れる箇所は多々あった。

本の最後に、
「みんな」とか、
「いい人」と「良い人」というキーワードで、
小室眞子さんの話が出ていて。

〇いい人=善行も悪事も働ける人
(その時々でふさわしい行いができる人)

〇良い人=善い行いしかしない人

という切り口での解析はしびれました。

精神科医の春日武彦さんも出てくるんだけど・・・

「道徳はアリバイ」
「道徳は恥知らずに対する免疫をつける」

という「そこまで言っちゃう?!」な考察も痛快で。

最近、
楽な本ばかり読んでいて、
「わからないながらも読み進める」
ということからずいぶん遠ざかっていたのかも。

国語の先生が以前、

「課題文の問題がよく理解できないときでも
問題は解ける」

と話していたことがあって。

「解く」という
テクニック的なことをイメージしてたのですが
「問題」という「分析」「切り取り方」を
指示されることによって
理解しにくかった文章があぶり出されることがある!

ということなのかな?
という気づきも。

好きで読むんだから、
楽な本ばかりでもいいんだけれど、
わからないものにこそ、
私がまだ知らない世界、

『「知らない」ということも知らない世界』

があると思うと、
たまにはチャレンジしたいかも。

なかなかに根気がいるけれど・・・

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