こんにちは。
浜松駅前予備校(ハマヨビ)の平井です。
今日は我が家の、
本当にいい加減な父の話から。
父は本当に適当人間で、
家にあるお菓子は誰のものでも食べてしまうし、
小さい頃の私に、
「雷が鳴ったら胸を隠すだに!」
と嘘を教えるような人です。
(普通はおへそですよね)
そのくせ頑固おやじなところがあり、
学生の頃にピアスを開けたいことを話すと、
「絶対ダメ!」
「体を傷つけるなんてダメ!」
「どうしてもダメ!」
と言うのでした。
大人になって、
もう自分の判断でいいだろうと
皮膚科でピアスを開けたい!と言うと、
先生がぽつり。
「やれと言われればやりますが、お勧めしません」
耳たぶが厚すぎて、ひどく化膿するのではないかと
心配してくれたのでした。
確かに。
「布袋さんもびっくりですよ!」と、
どこぞの占い師に絶賛されたことがある。
そんなこんなで諦めたピアス。
忘れかけていた先日、
通っている鍼の先生から「耳つぼジュエリー」
なるものをやっていただきました。
あれまぁ!
これ、ぱっと見、ピアスではありませんか。
耳のツボに刺激が伝わるように
シールでとめている仕組みのようですが、
30年越しに夢が叶った気分です。
都合が悪くなると、
「目が悪いで見えん!」
と言う父が今日、目ざとく見つけ、
「ピアス、かわいいね!」
と言うではありませんか。
私は仰天。
あなた、あんなに反対しましたよね?!
本当に同じ人なのでしょうか?
「そんなこと、言ったかいやぁ」
と、本人はケロッと忘れています。
あぁ、人って忘れるよなぁ。
とか、
人の気持ちって変わるよなぁ。
と、妙に納得したのでした。
◇
話はちょっと、変わります。
受験期って、親子の意見がぶつかることは
よくある話。
ハマヨビ生に限らず、
共通テストリサーチを前に
出願校を相談している受験生のみなさんが、
「自分の思い」を親御さんに伝えられるといいな
と思ってます。
受験するのも本人、
合格したら行くのも本人なのだから、
最後は自分で決める。
決めるために相談をして、
情報を集めることも大事なので、
予備校を含め、大人を存分に利用してください。
(あえて「利用」です!)
「完璧な受験」もなければ
「完璧な親」もいないです。
自分も、そして親も、
人の気持ちは変わるし、
何が正解かは、時がたってみないとわからないことの方が多いです。
私自身も相談に対して、あらゆるデータ、
蓄積してきた経験値を踏まえた提案はしますが、
あくまでひとつの情報で、
「これが絶対正解」とは言わないし、言えないです。
だからこそ受験生が「今」、大事にしたいこと、
決めたことを全力で応援したいです。
◇
「ピアス絶対ダメ!」
が、いつの間にか
「ピアスかわいい!」
になることもあるんですよね。
私は父のことを、
「完璧な親」と思ったことは一度もありませんが、
そんな私でも、10代の頃は自分の思いを伝えることに、
照れも、遠慮も、ありました。
でも、人生の転機は人任せにするより
自分で舵を切る方ががんばれることを
30年後の答え合わせとして実感しています。